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コンセプト

食べ残し・廃棄増える日本

グラフ

森林の再生などに取り組み、昨年、ノーベル平和賞を受賞したケニア人女性ワンガリ・マータイさんは、 「もったいない」という日本語に感激し、「国際語に」と呼びかけている。

  ところが当の日本人は、食料自給率が先進国で最低なのに、 大量の食料をむだにしていることが統計に表れている。
  家庭や、工場に送られた食品の量から計算した国民1人あたりの1日の供給カロリーと、 実際に摂取しているカロリーとの間にはざっと3割の差がある。
差は40年前の2倍強に広がっている。 日本人はその分の食品を残すか捨てている計算なのだ。

  担当課は「外食や、弁当など中食が増えたことが原因ではないか」とみる。
しかし、04年度食品ロス統計(重さ基準)によると、家庭の食べ残しと廃棄の計は4.2%、 外食の食べ残しは3.3%。ロス率だけではカロリーの大きな差を説明できない。
温泉旅館などで、大食漢の私でも食べきれない量の食事がでるのはどういうわけか。 ああ、モッタイナイ・・・・・・。

朝日新聞 2005年10月16日号より